僕は工学を専攻しています。
でも学問の分野って、誰かが分かり易いようにつけた印みたいなもんですよね。
つまり僕は工学を専攻しているけど、「工学」だけを研究対象とするべきではない。
大学にいると、そういう当たり前のことに気付けなくなってきます。
「君は機械屋ね、僕は電気屋。一緒に協力しよう」
どうしてこういう言い方をするんでしょうか?自分を枠にはめるような言い方を。
僕は違うと思うんです。
僕が「機械屋」に属しているのではなくて、
僕という人間の中に「機械屋」という要素があると、ただそれだけだと思うんです。
そういう風に考えると、所属も肩書きもどうでも良くなります。
人間、中身で勝負ですよ。裸一貫ですよ。
研究とは、「学問」という誰かが勝手に決めた枠の中でやる、金網デスマッチではなくて、
自分の信念に従ってやる、無人島サバイバルレースだと思うのです。
いい忘れていましたが、僕の研究対象は再生医療です。
世間では「医工連携」という言葉が叫ばれて久しいですが、
この試みは、ことごとく失敗に終わって来たのだそうです。
「医工連携」という言葉の中に「医学と工学は別ものね」というにおいがプンプンしますが、
僕は言葉の壁にとらわれず、粛々と「医工連携」を進める為に、このブログを利用しようと思います。